人類の力が集団の協力を拠り所としている限り、そして集団の協力が共有された虚構を信じることを拠り所としている限り、宗教や儀式は重要であり続ける。
しかし今のところ宗教は主に現代のナショナリズムの手先として使われている。
北朝鮮の「チュチェ思想」ロシアの東方正教会のキリスト教、イランのシーア派のイスラム教、スラエルのユダヤ教等々
従って国家間の違いを超越して、核戦争と生態系崩壊と技術的破壊の脅威に対するグローバルな解決方法が宗教のせいで見つけにくくなっている。
普遍的な自由主義の価値観を実現するという約束の上で築かれたEUが、移民と統合の難問のせいで、崩壊の瀬戸際にある。(ユヴァル・ノア・ハラリの21Lessons 186P)
そのEUを単なる多数決で脱した英国政府は論外であるが…
EUはフランス人、ドイツ人、スペイン人、ギリシア人の間の文化的な違いを越えるという名目の下で築かれたものである。私らはそれを守る側に立つ必要がある。
令和5年11月11日 廣田 稔