歴史を検証しようと真剣にそれこそ本物の刃剣と対峙した時のように思い至った時、私たちは歴史からほとんど学んでいない事を覚知する。
それと同時に真剣に取り組めば取り組む程「回りで大人であると思ってる人達は『今、ここ、私』をカッコに入れて歴史的事象そのものに真っ直ぐ向き合う事がなく、唯、自己のそれまでの経験則や知識に縛られて事」もわかる。寂しくなるし孤独感が増し生きる事が辛くなる。
幼くして父兄から儒学を学び示現流で鍛えられ造士官でオランダ語、英語を学び長崎伝習所でオランダの先生から薫陶を受け資本主義の生い立ちの源そしてその限界を感じた五代友厚、それを三浦春馬は自己の物として体得した。
武士の髷を切り藩という枠を超えはるの夢を実現すべく生き急いだ。
そのはるの夢は?金でなく人生を凌駕した地球上の海を共に観る事である。
海を観る事の意味特にその哲学的な意味を三浦春馬の映画「天外者」を見た後真剣に皆で討論したい。
そこから大人としての生き方が起動することを信じて
令和2年8月8日
五代友厚映画製作委員会会長 廣田 稔